文学作品の舞台になった西宮を訪ねて 西宮文学回廊

田山花袋/温泉めぐり

西宮神社・武庫川

あらすじ:

旅行好きだった田山花袋が、北は北海道から南は九州まで日本全国の温泉を巡った紀行文。現代でも、温泉を巡る人には参考になる一冊。


作品より引用

この峠から折れ曲って下りて来る路が面白い。(中略)前にひろげられた大阪湾が大きな池のように、そこに往来する汽車や船は丸で玩具か何かのように見えた。例のビスマルク山と呼ばれた甲山が黒く小さく下に見えるのも面白かった。
幹線鉄路を走っている汽車が白い煙をあけてすぐ下を通っていたと思うと、今度は阪神電車の軽快なペンキ塗の車台がスウスウ通って行くのが見えた。


 そしてこの間には、名所古蹟もかなりに多かった。(中略)西の宮の戎神社、歌の名所としてきこえた猪名の笹原、水の清い武庫川、その他見るに値するところが沢山あった。



初出

2007年6月15日 第一刷発行


出典

岩波文庫 田山花袋「温泉めぐり」


ビスマルク山と呼ばれた甲山が黒く小さく下に見える
ビスマルク山と呼ばれた甲山が黒く小さく下に見える
西宮の戎神社・・・と文中に出てくる西宮神社
西宮の戎神社・・・と文中に出てくる西宮神社
水の清い・・・と書かれている武庫川
水の清い・・・と書かれている武庫川