文学作品の舞台になった西宮を訪ねて 西宮文学回廊

坂井希久子/ヒーローインタビュー

甲子園球場・タイガースデン・阪神武庫川駅

あらすじ:

抜きん出たパワーと野球のセンスと才能で、ベテランスカウトから街のトラキチまで、高校時代から注目されていたゼン――こと江藤全。
卓越した素材ながら、なぜか甲子園出場を逃し、プロ入り後も一軍定着はかなわず、彼はヒーローインタビューの栄にも浴すことがなかった。
一方、DVもどきの精神的暴力で妻を支配する横暴な夫から逃れてさびれた下町商店街の散髪店で、周囲の人々の人情に支えられてけなげに生きる美人理容師――庄司仁恵との、はらはら・やきもきするロマンスが描かれる。
『「分かりました。勝ってきます」
これはもう、告白したことにならないんでしょうか。』(本文より引用)
甲子園で彼は胸のすく一瞬を放てるのだろうか。甲子園をいろどった往年の名勝負を想起させるストーリーを織り込みながら、物語はすすむ


作品より引用

阪神電車の武庫川駅、分かります? 駅が橋のど真ん中にあるんです。尼崎市と西宮市の境目に川が流れていますから、どっち側に駅を作るかでモメてああいうことになったんでしょうか。


阪神タイガースは鳴尾浜に二軍のホームグラウンドを持っているそうですね。


しかしながら、真夏の甲子園で太陽に焼かれながらの観戦はもう、年齢的にかなり辛い。嫁はんが生きていた頃は・・・・・・・


タクシーを降りるとそこは阪神甲子園球場やった。シーズンオフごとに行われとった歌集工事のおかげで外壁の蔦が取り払われて、昔の面影はなくなっとる。俺らが目指した頃の甲子園球場にはもっとこう、影があった。


出典:坂井希久子『ヒーローインタビュー』角川春樹事務所

坂井希久子と西宮のかかわり

甲子園球場。架空の阪神タイガースの主人公を取り巻く選手は実在の人物を彷彿とさせる
甲子園球場。架空の阪神タイガースの主人公を取り巻く選手は実在の人物を彷彿とさせる
タイガースデン。一軍を目指して汗を流す鳴尾浜にある二軍の練習場。
タイガースデン。一軍を目指して汗を流す鳴尾浜にある二軍の練習場。
阪神武庫川駅・・・駅が川のど真ん中にある。
阪神武庫川駅・・・駅が川のど真ん中にある。
・・・真夏の甲子園で太陽に焼かれながらの観戦はもう、年齢的にかなり辛い。・・・・
・・・真夏の甲子園で太陽に焼かれながらの観戦はもう、年齢的にかなり辛い。・・・・