文学作品の舞台になった西宮を訪ねて 西宮文学回廊

高殿円/上流階級 富久丸百貨店外商部

阪神西宮 苦楽園

あらすじ:

各店100名ほどの部署で、百貨店の売上の約3?4割を稼ぎ出す外商部。主役は、富久丸百貨店外商部で頑張る 働き者??鮫島静緒だ。製菓の専門学校を経て、百貨店内の洋菓子店販売員をスタートに、契約社員・販売促進要員などで、さまざまな成果をあげた。そして、内示を受け富久丸百貨店外商部に移ってきた。バツイチのアラフォーである。
お客さまになるのは、無理難題・わがまま放題の阪神間スーパーリッチな人々が中心。読み始めは、モーレツな セールス活劇かと思いきや、読み進むうちに、そこには人生の深淵、仕事の真実が語られていく。
ストーリーに強烈な印象を与える、伝説の外商セールス葉鳥士朗や、血筋・毛並み・ルックス抜群、でも一見イヤ味な桝家修平など面白い脇役が、ストーリーに色どりを与える。
幼い頃、母親に連れて行ってもらった百貨店は、鮫島静緒にとって、香水の香りに包まれた気分になり、さらには屋上にある箱庭のような遊園地も気分を舞いあがらせてくれた“夢の宝石箱”だった。
お客さまや、大先輩の葉鳥士朗や、同僚の桝家修平とのいろいろな話が同時進行で進み、怒ったり、泣いたり、助けられたりしながら、物語のエンディングへと進んでいく。
最後は、百貨店は鮫島静緒にとっての、やはり“夢の宝石箱”になるのだろうか。ヒヤヒヤしながら一気に読み進むことができる。
フジテレビ系でドラマ化され好評を博した。


作品より引用

 今日はこれからあと二件。園田の豪邸が一件。苦楽園の産婦人科病院経営者の家が一件。どちらも葉鳥さんから渡されたお客様で、・・・・・・・・


 西宮のヨットハーバー前に百坪以上ある邸宅を構え、一年中ウィンドサーフィンとヨットに明けくれている。


 『主人が亡くなったの。ついさっきなの。今 阪神西宮の県立病院にいるの。でも、運び込まれた時はもう・・・・・、手遅れで』


高殿円と西宮のかかわり

西宮とのかかわり

阪神間のスーパーリッチな顧客とのお付き合いが、小説のメインモチーフ。芦屋、東灘などに合わせて 苦楽園など西宮のセレブな地区も、登場します。

また、物語の中で重要な位置をしめる登場人物の、タイ人で日本に40年以上暮らす大富豪の、通商「ベンツさん」は、西宮ヨットハーバー前に100坪以上の豪邸を構えているという設定。

鮫島静緒とは製菓学校の同期で、不動産会社を経営するリッチな金宮寺良悟と、苦楽園のおしゃれなレストランで食事をする。彼には地元情報の提供など、いろいろ助けてもらっている。

苦楽園付近・・・産婦人科の経営者の家が苦楽園にあるという設定
苦楽園付近・・・産婦人科の経営者の家が苦楽園にあるという設定
新西宮ヨットハーバー・・・ヨットハーバーの前に100坪以上の豪邸に住む
新西宮ヨットハーバー・・・ヨットハーバーの前に100坪以上の豪邸に住む