野間宏 (神戸市出身)

プロフィール  1915年 2月23日 – 1991年 1月2日

小説家、評論家、詩人。
フランス象徴主義、いでマルクス主義の影響をうける。
昭和21年「暗い絵」を発表、第1次戦後派とよばれる。

長編小説を多く書き、社会全体の構造をとらえる全体小説を志向した。また、最晩年まで社会的な発言を多く行ったことでも知られている。
アジア-アフリカ作家会議,狭山(さやま)事件裁判などにかかわった。

学歴

京都帝国大学仏文科

文学賞

毎日出版文化賞(1952年)
谷崎潤一郎賞(1971年)
ロータス賞(1973年)
朝日賞(1988年)

主要作品

『暗い絵』(1946年)
『崩解感覚』(1948年)
『真空地帯』(1952年)
『青年の環』(1971年)

出典

「野間宏」『kotobank』URL:http://kotobank.jp/

西宮とのかかわり

大正十年ごろ、当時の今津発電所建設にともない、電気技師としてやってきた父にしたがって、網引(学校の記録によれば今津町今津巽六六ニ)にあった社宅に、移ってきた。

同年四月、今津小学校に入学、その後旧制高校(三高)のなかばまで今津かいわいに住んだ。 家の裏が発電所の用水池で、そこで泳いだり、魚をとったりした。父が死に、社宅を出て、母親が今津高汐というところに家を建て、中学校時代はそこに住んでいた。

これは、甲陽中学と百瀬結核病院の中間位のところにあった。次いで今津裏風というところに家を移った。
これは、阪神電車の線路より北側で、今津停留場の東側に流れている、くす川(久寿川)のさらに東側にあった。
高校(三高)時代の半ば頃まで、ここにいて、ついで尼ヶ崎へ移った。(「西宮文学風土記」 南野武衛著より)

1968年のグラフ 西宮で「西宮を愛す」という特集があり 野間は「少年の日の西宮」というタイトルの一文を寄せている。
そこには家族と住んだ、鳴尾村字中津(現在の甲子園、浜甲子園)ののどかな田園風景や小学校での想い出が語られている。

関連のある作品

青年の環

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