西宮北口
あらすじ
「我に忠誠を誓うのであれば、汝を拾ってやろう」と、人語を話す1匹の美しいオッドアイに純白のもふもふな毛並みの猫との突然の出会いをした主人公藤崎麻衣。
15年一緒に過ごした愛猫と半年前に別れ、病院で鬱と診断され千鳥足で帰る夏の日の夜の出来事だった。
その翌日、ニシキタにゃんこの保育園の名刺を持つイケメンが訪ねて来た。
逡巡はしたものの、白猫さん(閣下)に会いに行きたいと思い、着替えて外に出て半年ぶりに太陽を感じた。
何かを変えたくて始めた保護猫活動の中で、心が癒された藤崎は1ヶ月ぶりに職場復帰。そして、ともにありたいと思う存在に出会う。
作品より引用
周辺には、西日本最大級の売り場面積を誇る『阪急西宮ガーデンズ』をはじめとする大型ショッピングモールや・・・中略・・・大きなマンションなどが集まっていて、とてもにぎやかだ。
『ACTA西宮』からも、歩いて三分ほどの場所にある、ファミリーマンションの一室。そこに、保護猫ボランティア施設、『ニシキタにゃんこの保育園』はあった。
太平洋に面する西宮市の三大埋立地の一つ鳴尾浜。・・・中略・・・鳴尾浜臨海公園がある。・・・中略・・・いわゆる『保健所』と呼ばれる動物管理センターがあるのも鳴尾浜だ。
仮名は『メルくん』だ。武庫川団地のメルカードというショッピングセンターの駐車場に捨てられていたため。
出典:2020年8月20日 株式会社一迅社