早見和真/アルプス席の母

甲子園球場

あらすじ:

甲子園やプロ野球を目指して、小さい頃から野球に対してひたむきな航太郎。その母、秋山菜々子の目線で書かれた熱闘甲子園を目指す母子の物語。
早くに父を亡くした中学生の航太郎が選んだ甲子園への道とは、、、、。
その息子と一緒に大阪に移り住んだ菜々子は、グラウンド外での甲子園を目指す母親達の高校野球の世界に巻き込まれていく、、、、。

作品より引用

地響きのような大きな音に、秋山菜々子は我に返った。意識が完全に飛んでいた。
頬を何度か叩いて、あわてて視線を右手のスコアボードに向ける。
八月十五日、午後一時----。
阪神甲子園球場の一塁側アルプス席は、殺人的なまでの日の光にさらされている。

アルプス席の母

菜々子はまだ呆然としたままだった。ようやく起きていることを現実と受け止め、ことの重大さに気づいたのは、満員の甲子園にアナウンスが轟いたときだ。
「守ります希望学園高校、選手の交代をお知らせいたします。先ほど代打いたしました高畑くんに変わりまして、ピッチャー秋山くん。8番ピッチャー秋山くん。以上に変わります。」

アルプス席の母

発行所:株式会社小学館
出 典:2024年7月31日 第八刷発行
(2024年3月20日 初版第1刷発行)

タイトルとURLをコピーしました