谷川流/涼宮ハルヒの驚愕

谷川流 涼宮ハルヒの驚愕 -- 西宮文学回廊 (文学の舞台になった西宮を訪ねて)

阪急西宮北口駅

涼宮ハルヒの驚愕(角川文庫版)

あらすじ:

シリーズ第9作『涼宮ハルヒの分裂』の続きから物語は始まります。前作では、春の訪れと共に、SOS団のメンバーは無事進級。春休みにキョンは、中学時代のガールフレンド・佐々木と再会、それが事件の発端でした。
第10作『涼宮ハルヒの驚愕』の物語は、新キャラクターであるSOS団もどきのグループとの対決を軸に進みます。本作では、これまでの低回趣味を脱して、ストーリーが劇的に展開します。新キャラの登場により、主人公たちの内面も大きく変化していくことになるからです。
前作の『分裂』から続いているパラレルストーリーは、最終的に一つに合流し、意外な結末へとなだれこんでいきます。ハルヒとキョンの仲はどうなるのか?
前作で病に倒れた長門の運命は? 朝比奈さんや古泉はどう動くのか?
この作品の魅力は、なんといっても、主要キャラクターたちの生き生きとした描写にあります。「終らない日常」を賛美してやまない、ノスタルジックな青春ストーリーの名作です。

作品より引用

恐る恐る細目を開けると、やはり広い芝生の一角に俺は座り込んでいて、周囲には学生にしか見えない私服の男女があちこちにいた。
あるグループは連れ立って歩いているようであり、あるカップルは緑々とした芝生上で寄り添っていたりする。
「なんだ? ここはどこだ。俺はどこに飛ばされたんだ?」
芝生の向こうに時計台のような建物が見えた。
(「涼宮ハルヒの驚愕」(後)p199)

出典:角川書店より
初出:2011年5月 角川書店

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