佐藤愛子/血脈

甲子園二番町の旧佐藤紅緑邸

血脈 佐藤愛子

あらすじ:

著者の父、作家佐藤紅緑(洽六)の人生とその血を色濃く引いた息子たち、特にハチローを中心に描かれた自伝的家族の物語。1923年、外遊先で関東大震災の知らせを聞いた紅緑は夙川に映画撮影所が出来、そこの撮影所長の依頼を受け、兄の縁で嗚尾に住居をかまえる。

作品より引用

空には雲雀。見渡す苺畑。 れんげ畑の牡丹色に菜の花畑の黄色。 春風にのって漂ってくる肥溜の臭い。 阪神電車がその真ん中を風を切って突っ走って行く。弥と菅沼は電車に向って石を投げる。草むらに蛙を見つけて、後足を持ってま二つに引き裂く。

出典:『血脈 上』2001年1月 文藝春秋
初出:「別冊文藝春秋」1989年7月~2000年7月 188号~232号

佐藤愛子と西宮のかかわり>

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