遠藤周作/口笛をふく時

仁川周辺

あらすじ:

拙い初恋、いたずらに満ちた青春。それらを変えた戦争。息子が初恋の人の命を玩ぶのを見るしかない父。移ろう心と時を生きねばならぬ人間を描いた作品。

作品より引用

夕暮、阪急電車の仁川駅で降りた。小さい駅の前にパン屋と本屋と八百屋の三軒があるだけで、ほかに店は見当たらぬ。(中略)小津はここに二度しか来たことはないが、そのたびごとに異国の高原の別荘地にでも来たような感じがした。

出典:『口笛をふく時』 1978年8月 講談社文庫
初出:「日本経済新聞」1973年12月3日~1974年6月7日

遠藤周作と西宮のかかわり>

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