佐藤愛子/愛子

甲子園周辺・鳴尾村、現西畑公園周辺(旧佐藤紅緑邸)

あらすじ :

全ての人に愛されるようにとの親の思いを名に持つ愛子の青春と一風変った家族との関係が描かれた作者自身の自伝的な作品。

作品より引用

町は変った。甲子園の停留場前の広場には、”スポーツの殿堂”のアーチが立った。
野球場のそばには水泳競技場が出来、広大なテニスコートが増えて行った。
海水浴場のまわりは水族館や遊園地でとりまかれ、競馬場は近代風に改装された。
松林の下の小川は埋めたてられ、瀟洒な喫茶店やアパートやレストランが増えた。
一日のうちに数えるほどの乗客しかなかった、小さな海岸線の電車は車体が大きくなり、数も増えた。

出典:『愛子』 1959年3月 現代社
初出:『愛子』 1959年3月 現代社

佐藤愛子と西宮のかかわり>

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