佐藤愛子/女優万里子

鳴尾 / 西畑

あらすじ:

八歳で養女に出されたシナは、その環境ゆえに余計なことを言わぬ無口な子として育つ。
さらにそれゆえに自立を目指し、女優となる。そして、劇団を持つ人気作家・佐藤紅緑との出会いがシナの運命を大きく変える。

著者の母、女優・三笠万里子の波乱にとんだ生涯を描いた長編。

作品より引用

兵庫県武庫郡鳴尾村は、武庫川の西側にひろがる一望の苺畑の中の集落である。
村民の大半は農民で、後に海水浴場として開けた海岸には、いくらかの漁民が瀬戸内海の鰺や鰯を獲って生計を立てていた。

その鳴尾村の苺畑のひろがりの西のはずれの小さな集落を西畑という。

西畑は武庫川の支流の枝川という川に沿って海岸までつづいている松林の堤の下にあるのだが、その松林の堤の際に建っている三階建の家といえば「佐藤紅緑はんの家」として誰もが知っている。

出典:『女優万里子』集英社文庫 昭和54年集英社
初出:文藝春秋社 昭和49年6月

佐藤愛子と西宮のかかわり>

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